コラム

少しのことからできる動物保護ボランティア

この記事は2017年4月3日の記事を再編集しました。

日本の動物殺処分の話題がニュースで取り上げられ、大きな注目を浴びたのは、実はまだ10年程前のことです。それまでは年間数十万頭の犬や猫が、日々殺処分をされていたのです。特に、日本でペットブームが最高潮に盛り上がっていた頃は、年間のペット販売数よりも殺処分数が上回る異常事態となっていた程です。

ここ数年は「殺処分ゼロ」を目標として掲げ、実際に目標達成をしている自治体や専門施設を建設した自治体の話題が注目を集めています。
しかし、それでもまだまだ保護活動は民間ボランティアの手に委ねられているのが現状です。

少しのことからできる動物保護ボランティア

様々なボランティアの形がある

動物殺処分の現状に胸を痛めている方は非常に多いことと思います。しかし、そういった方の中で多く聞かれる声として、以下のようなものがあります。

  • すでにペットを飼っているため、新しく里親になるのが難しい
  • 金銭的な支援は困難
  • ペット可住宅ではないため、飼うことができない、引き取れない
  • 寄付をするとして、どこの団体へ寄付したら良いのか、何ができるのかが分からない

このような声が出ている反面、多くの動物保護団体では人手不足となっています。

動物保護団体の支援というと「寄付」という形で、経済的支援を思い浮かべるのではないでしょうか?しかし、実際にはその他にも様々な形で支援が必要とされています。

  • 保護犬の散歩をして欲しい
  • 保護されている犬猫のシャンプーやお手入れを手伝って欲しい
  • 施設の清掃、修繕等の手伝いをして欲しい
  • 餌の配膳、食後の片付けを手伝って欲しい
  • 里親会開催情報の告知活動を手伝って欲しい
  • ホームページやチラシの作成を手伝って欲しい
  • 写真を撮影し、WEBサイトへアップして欲しい
  • イベント内容の告知等を行って欲しい
  • イベント開催時に車両の提供をして欲しい

上記はあくまでも一例です。しかし、このような支援が必要とされているのです。

また、専門知識がある場合には、保護期間中のしつけの手伝いや、里親になってくれた方へしつけのアドバイスをする等の支援も求められています。

このように求められている支援には様々な内容のものがあります。毎日30分~1時間程で終わる作業や、週1回からできる支援もあり、ペットを引き取ることが難しくても別の形で協力をすることができます。

不要になったペット用品はぜひ寄付を

行政が運営している動物保護施設や保健所が、必ずしも保護動物に十分な予算の確保ができているわけではありません。保護された動物の新たな飼い主を探すには、数ヵ月~1年とかかることもあります。この期間の人件費や餌代の捻出さえも厳しいのが現実です。

こういったことから「用品」の購入に十分な予算を充てることができず、不便も生じています。以下のようなものは常に不足していると言われています。

  • リードや首輪
  • トイレトレー
  • トイレシーツ
  • サークルやケージ
  • 毛布やバスタオル

愛犬が子犬の頃に使用していた用品や不要となった用品、購入したまま未開封状態となっているフードがそのままになってしまっているようなことはありませんか?

このような使用していない用品は捨ててしまう前に、ぜひ自治体の保護施設や保護団体へ声を掛けてみてください

ある動物保護施設では、ドライヤーや掃除機、洗濯機等の中古家電の寄付を募っていたこともあります。施設修繕のために木材や工具を募集している団体もあります。

「ペットフードの空き袋」を募集しているユニークなものもありました。10㎏以上のドッグフードの空き袋は、素材が丈夫な上に、水分を通りにくくするコーティングがされているので、施設内のゴミを収集する際の空き袋として活用できるようです。
また、春や秋等、子犬や子猫の出産が相次ぐ季節には、バスタオルや毛布を必要としている団体も多くあります。

このように、家庭にある不用品や中古品を寄付することが支援活動の一つであることをぜひ覚えておいてください。

不足しているのは活動資金

保護団体の多くが「資金不足」を訴えている背景には、かさむ「医療費」の問題があります。保護活動自体は、ボランティアや寄付によって賄うことができていても、医療費だけは現金支出となるためです。

野良猫にエサ家庭で飼育されているペットの場合、ペット保険へ加入していれば病院での医療費の一部を補償してもらうことができます。しかし、一時的に保護されているペットたちには保険の補償はもちろんありません。
また、保護された時点で怪我や病気を抱えていることも多く、新しい飼い主へ手渡す前に医療的な処置が必要となります。

自治体で運営している施設も同じです。日々の人件費、餌代、消耗品の購入とかさむ経費の中で、医療に十分な予算をかけることが難しいのが現状です。

こういったことから、怪我や病気は自然治癒することを目指し、里親候補者へは現状を説明した上で、引き取りを検討してもらい、了承された場合引き取ってもらうようになっています。つまり、医療的な処置は施設では行わず、里親の判断で引き取ってもらうことが一般的です。

医療費の寄付といってもなかなか簡単なことではありません。そのための取り組みとして、以下のような方法が取られていることもあります。

  • フリーマーケットを開催し、売上金を寄付する
  • 小売店やサービス店に募金箱を設置し、寄付を呼び掛ける
  • ショッピングセンターが行う支援団体へ登録し、寄付を呼び掛ける

あるショッピングセンターでは、購入レシートを専用箱へ投函するだけで、売上金の一部を指名団体へ寄付する取り組みが行われています。

おわりに

「ボランティア」という言葉を聞くと、自分にはできるのだろうかと不安になり、躊躇してしまうこともあると思います。

今回紹介した活動へ参加することも、保護団体のメンバーだけではなかなか手が回らない状況でもあります。いきなり保護犬や保護猫を引き取るという形ではなく、小さいことからでもできる範囲で支援することができるので、何かできることがあった際にはぜひ参加してみてください。

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