ペット保険とは?

犬や猫などのペットには、わたしたち人間のような公的健康保険がありません。そのためペットのケガや病気の治療は100%全額負担となります。
人間と同じようにペットたちの生活環境もここ数年で大きく変化しています。環境の向上はもちろん、医療技術の進化によってペットたちも長生きするようになりました。しかし、それでも動物ですのでケガや病気をしてしまい健康維持に対するコストも増えているのが実情です。

ペットに対する医療費もわたしたち人間と同じです。そこで安心できる存在が「ペット保険」なのです。
ペット保険に加入することによって、将来的に突然ケガや病気をしてしまったとしても医療費の面において安心することができるので、満足に治療をすることができます。統計ではペットを飼っている世帯の90%以上で年に1回以上動物病院を利用していると言われています。
数ある保険会社の中から保険料、保険金、加入条件、補償内容等を客観的に比較し、ペット保険への加入を検討してください。「ペット保険のおすすめ比較」がペットと過ごすよりよい生活のきっかけになれば幸いです。

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ペット先進国ではペット保険加入は当たり前?
ペット保険の加入率(普及率)に関して

ペットを飼っている人の数は多く、ペットも家族の一員という考えが日本でも高まってきています。しかし、ペット保険についてはどうでしょうか。ペット保険を検討している人も増えてきていますが、スウェーデンやイギリスなどのペット先進国と言われる海外と日本の実際の加入率は比較になりません。海外に比べると歴史も浅いことから普及率が高いとは言えません。

ペットを家族として大切に取り扱う人が増えてきたことにより、食事の質の向上や医療技術も進歩し、ペットも同じく長寿化しています。長寿化によってかつてはかかることがなかったガンや生活習慣病になるケースもあります。こうした時に一番ネックになるのはペットの医療費です。ペットとの末永い幸せな生活を築くためにも、ペット保険について考えていく必要があります。

【加入率が高い】主要国のペット保険加入率

海外のペット保険のシェア率

まずは、ペット保険の発祥国、イギリスの加入率を見てみましょう。イギリスでは約30%という統計が出ています。その中でも犬猫のみに限ると45%程度。ほぼ半数近くの飼い主さんがペット保険に加入していることになります。

次に北米(アメリカ・カナダ)では、犬猫に限った場合は50%程度。こちらも約半数の飼い主さんが加入していることになりますが、犬猫別で見たときには、犬が約84%なのに対して猫は16%と、その差が開いています。

また、ドイツでは犬に限っては加入率45%となっています。そして、海外でペット保険加入率が一番高いペット先進国と言われるスウェーデンでは、なんと、78%以上の飼い主さんがペット保険に加入しています。

スウェーデンは福祉国家としても有名ですが、これはペットに対しても当てはまります。動物愛護の精神が非常に高く、ペットを飼っている家庭では、ペット保険へ加入することが当たり前になっています。ペットを飼育している家庭の半数以上が、ペット保険へ加入しているようです。

スウェーデンでは、ペットの飼育に関しての規制がとても多く、責任感を強く持った人しかペットを飼うことができないため、必然的に保険の加入率も高くなっていると言えます。
ペットを飼うときは、ブリーダーを通じて迎え入れることになり、この時保険加入が条件となっている場合もあることから、ほぼ慣習的にペット保険への加入が義務のように定着していることが分かります。(スウェーデンではペットショップというもの自体、存在しないようです。)

また、スウェーデンのペット保険は飼い主のもの以外にも、ブリーダーのためのものもあり、計画的な繁殖を促し、遺伝病などの防止につなげてます。こうしたことから、スウェーデンの保険は「何か起こってから」ではなく予防策のためにかけている、とも言えるでしょう。

では、日本は?となりますと、加入率は約5%程度と極端に低くなります。各国の加入率と差が生まれるのはどうしてなのでしょう?

保険の種類が日本と違う?

ペット保険と一口に言っても、その内容が同じとは限りません。前章では、ドイツは犬に限って加入率が高い結果となっていますが、それもペット保険の内容によるものです。

実はドイツではペットに対する飼い主さんの責任意識が高く、ペットの躾も徹底しています。そのことからペット同伴で行ける公共施設なども多いために、万が一、ペットが人や物に損害を与えた時のことを考えて、ペットの賠償責任保険に加入する人が多いのです。

では、猫やその他のペットには保険を掛けなくて大丈夫なの?と思われることと思いますが、猫や小動物に限っては、飼い主さん自身が加入している“人間用の賠償責任保険”の補償範囲であることが多いため、加入率はそれほどないということでした。

また、イギリスではペットの保険の種類が多様で、日本のように上限設定された限度までは何回でも補償が効くタイプが主流のものの、同じ補償内容での2度目の補償は受けられないタイプ、補償が始まった時から1年間のみ保険金が出るというタイプなどもあります。

そのため、保険料を大幅に抑えることが可能なことも、保険加入のハードルを下げているようです。けれど、それだけが加入率の差ではないと感じます。

ペットに対する意識の差とは?

日本でも犬や猫のようなペットを家族の一員として迎え入れる家庭が増えてきていますが、ペット保険が普及している海外では、元々ペットは家族の一員として迎え入れることが当たり前のこととして定着しています。
そうした意識が、ペット同伴できる公共施設の多さにも反映されています。日本ではまだまだペット同伴できるところを探すのは大変です。

では、ペット先進国と日本での意識の差はどこで生まれてしまうのでしょうか?その鍵は、生体販売のできる日本と、禁止されている・または少ない海外との差の中にも隠されているように思います。

ペット先進国スェーデンの例を見てみると、まず、ペットの生体販売は禁止されているので、ペットを飼いたい場合にはブリーダーと交渉することになります。もちろん、パピーミルなどと呼ばれる、劣悪な環境で繁殖だけを目的としてペットを扱うブリーダーなどは存在しません。国に制度があり、飼育環境などが厳しくチェックされているからです。
ペットを飼いたくなった場合、各ブリーダーによって育てられているペットの種類が違うので、まずは、飼いたい品種などを決めることになります。その上でブリーダーを探すことになるので、ペットショップで衝動買いしてしまうようなことが起こりません。

ブリーダーのところに行く前に、選んだ品種の性格や特徴、飼い方などを勉強して、これなら大丈夫と思えた時点で会いに行くことになるのです。また、ブリーダーも、手塩にかけて育てたペットが不勉強な飼い主さんのところに行くのを嫌がりますので、適正があるかを見極めます。

そして、実際に迎え入れる際には、当たり前のように医療補償などを主体としたペット保険への加入も義務付けられるのです。この加入をしない場合、飼っていく中でも不都合が多々起こります。動物病院に行くと、当たり前のように保険の加入番号を聞かれる、ペットホテルに預ける時にも加入番号を聞かれる・・・などの場面に遭遇することになるからです。
ペット保険に加入しない飼い主さんは、無責任な飼い主とされてしまう風潮があるのもスウェーデンです。

日本国内保険会社のペット保険参入について

日本では、近年ペットを飼育する人が増え、かつペットを家族として大切にする人が増えたことにより、ペット保険市場が急拡大しています。かつてはペット保険専門の業者が市場を握っていましたが、成長市場であることを見越して大手保険会社や異業種の参入が相次いでいます。
この背景には、ペットの健康に配慮する飼い主が増えたことや、ペット自身の高齢化により、かつては考えることのなかった病気にかかってしまうようになったことで、医療費が高額化してしまうことなどが考えられます。ペットを「家族」として見ることから、病気に対して「できるだけ良い治療を受けさせてあげたい」と考える飼い主が増えるのは当たり前のことです。

日本ではペット保険の加入率がまだまだ低いことから、十分に伸びしろが期待できる市場でしょう。

また、日本でペット保険を扱う会社には、少額短期保険会社と損害保険会社があり、2006年の保険業法改正により誕生した少額短期保険会社の存在が、競争に拍車をかけているとも言えます。

日本でもペット保険の加入率は上がってきている

海外のペット保険事情をみてきましたが、ペット保険が普及している海外の多くは、ペット医療も進んでいるため、治療費が高額になっていることも背景にあります。

日本でも、ペットの医療は着々と進歩しており、治療費も高くなってきています。そしてその費用は自由診療のため、すべてが自己負担になるのです。万が一、大きなケガや病気になった時、満足な治療を受けさせるために掛かる費用を聞いて、驚く飼い主さんも少なくありません。

そうした経緯から、始めて飼ったペットの治療費が高額だったという経験を踏まえ、2匹目からはペット保険に加入している、という飼い主さんが増えています。

ペット保険の現状と今後

ペット保険対象の病院は増加傾向

現在の日本では、ペット保険の認知度も上がってきましたが、加入率は海外に比べてまだまだといった状態です。ペットが自分たちの家族であるという認識が生まれてきていることから、ペット保険の必要性も高くなってくるでしょう。

ではなぜ加入率が低いのでしょうか。
ペット保険自体の必要性は感じていて、検討はしているけれど、保険料と補償内容のバランスを見たときに十分と言える商品が少ないことや、人を対象とした保険と比べると歴史が浅いことから、どの保険会社が信頼できるのか分からないと感じている方も多いようです。そのため、「保険をかけるよりも、その分貯金をしていたほうが良い」と考えてしまうことが、加入率が現状でも低いことに繋がっています。

また、自分の近隣動物病院はペット保険の対象にならないことから、必要ないとされてしまうことなどもありますね。

ですが、対象の病院は増えていく事が考えられますし、今後はますます多くの企業が参入してくることが予想されます。また、より一層法も整備されていくことで、飼い主さんとペットにやさしい、きめ細やかな配慮を元にした商品開発が行われ、リーズナブルなものから補償重視のものまで、選択肢も増えていくでしょう。金銭的な負担の部分や不安要素などが解消されていく可能性も考えられます。

家族の一員でもあるペットに万が一のことがあったときはしっかりケアしていけるよう、自分の経済事情や個々のペットに合わせて今から保険を選んでおくことが大事でしょう。

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